こんにちはーカクタスぽよです!今回はとげとげアロエ・ブルーミー(ブローミー)の紹介をします。
ブルーミーとは?
アロエの基本説明
アロエという名前はギリシャ語の『alsos』に由来し、この植物の葉から出る苦い汁を指しています。そして、アラビア語の『alloeh』やヘブライ語の『allal』(いずれも苦いという意味)の語源になっていると思われます。
ラテン語の『arborescens』は樹木を形成する、樹木に似ているという意味です。しかし、アロエは実際には樹木状ではないので、少し誤解がありますが、もともとは茎を形成する習性を指してこの名前が付けられたと言われています。
ブルーミーの基本説明
ブルーミーは茎が短く、花序を含めて高さ1.5mにもなる丈夫なアロエです。葉は緑色で、縁に赤褐色の歯があり、ロゼット状に密集して並びます。花は20〜25mm程の大きさで、冬の寒い時期に開花し、淡緑黄色の花を密に咲かせます。
ブルーミーは、他のアロエにはないユニークな特徴を持っています。花が開いた時、花とつぼみは長い苞に完全に隠れるため、見ることができないのです。苞から雄しべと雌しべが突き出ているのが見えるだけです。そして、花とつぼみは屋根の瓦のように密集しています。
花序が細長く蛇のように見えることから、スネークアロエの通称で呼ばれることもあります。
ブルーミーの様々な姿
ブルーミーは広い範囲に分布しています。
主にアフリカ南部の中央内陸部の標高1000〜2000mの丘陵地の岩場斜面に生息し、北ケープ州や東ケープ州、北はフリーステート州、レソトに至るまで、南の急斜面の頂上で確認できます。この地域の降雨量は、年間300〜500mm程度です。
一部の地域では、ブルーミーの葉を煮出した茶色の液体を、ダニ退治や消毒、家畜の薬として農家が使っています。葉を茹でた汁を馬に飲ませると、一時的に血液が苦くなり、ダニが落ちるそうです。
ブルーミーの育て方
ブルーミーは乾燥地や半乾燥地で、理想的な節水植物であり、霜に強いのが特徴です。
水はけのよい砂質の肥沃な土で、日当たりのよい場所で育てます。植え穴には栄養となる肥料をたっぷり入れ、植え付けたばかりのアロエには、最初の数週間は定期的にしっかり水やりをします。こうすることで根の成長が促されます。
植物が定着してきたら、水の量を減らし、梅雨時は全く水を与えないようにします。
定着したブルーミーは、葉に水を蓄え、乾燥した環境に適応しているため、ブルーミー自身で生きることができます。
ブルーミーは、ゾウムシやカイガラムシに侵されやすい種類です。オルトランDXなどの殺虫剤を定期的に散布しておくことをオススメします。
トカゲやテントウムシ、カマキリなど、多くの害虫を捕食する野生動物にとって魅力的な庭にすることで、害虫が発生する可能性を低くすることも可能です。
健康的に育っていれば、菌類に感染する可能性は低くなりますが、もし感染した場合は殺菌剤で対処してください。
春の育て方
春は生育期になります。 日当たりと風通しの良い屋外に置き、用土が乾いたらたっぷり水を与えます。ですが、ブルーミーは高山に自生する種ですので、雨にあてないように注意する必要があります。
肥料に関しては、元肥があれば必要ありません。与えていない場合は、薄めた液肥を月に1回程度与えるのもいいです。
タネ蒔きや、植え替えなど手直しをするには、最も適した季節となります。
夏の育て方
ブルーミーは高山種のため、蒸れないように風通しを1番に考え、日当たりのよい、雨の当たらない場所で管理します。
秋の育て方
秋は春と同じく生育期です。考え方は春と同じで問題ありません。
冬の育て方
冬は生育緩慢になりますが開花期に入り、淡緑黄色の花を密に咲かせます。
比較的寒さには強いため、厳寒地でない限り冬の間も屋外で管理することが可能です。日当たりは確保しましょう。
断水する必要はなく、温かい日を選び、月に1~2回程度水やりを行います。
ブルーミーの増やし方
自生地でブルーミーはたくさんの蜜を出し、ハチやアリ、タイヨウチョウを引き寄せ受粉します。受粉した後にできた種子には、軽くて翼があり、風で散布されます。種子はしばしば非常に小さなトウモロコシやイネのゾウムシに寄生され、種子に小さな丸い穴をあけられてしまうことがあるようです。
種子の播種方法としては、ベンレート水和剤等で種子を殺菌処理し、播種します。
水はけのよい無菌の砂地用土を使用し、2mm程度の砂で軽く覆土します。湿度を保ち、直射日光を避け、風通しのよい、暖かい場所に置きます。通常、暖かい時期に2~3週間ほどで発芽します。発芽したら、徐々に直射日光に当てて管理します。
苗の高さが20~30mmになったら、砂2:壌土1:堆肥1の割合で混ぜた土に鉢植えで植え付けます。水をやりすぎると、苗が腐ってしまうことがありますので、注意してください。
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