多肉植物【カランコエ・デザートローズ(ルキア・紅唐印)】の特徴を紹介。

カクタス+カチタス

こんにちはーカクタスぽよです!今回は紅く染まる葉が魅力のカランコエ・デザートローズの紹介をします。

デザートローズ(ルキア・紅唐印)とは?

カランコエ デザートローズ(ルキア・紅唐印)【Kalanchoe luciae

ベンケイソウ亜科 カランコエ属

原産地: 南アフリカ

カランコエ属の基本説明

カランコエ属はマダガスカルに最も多く生息していますが、アフリカ、キプロス、インドシナ、マレーシアにも分布しています。

本属の名前は、「落ちて成長するもの」を意味する中国のカランチャウイに由来するとされ、本属の多くの種が、落ちた茎から成熟した植物に成長する能力を持つことを指しているようです。

一方、インド原産のカランコエ・ラシニアータ(Kalanchoe laciniata)の赤く艶やかな葉を指して、古代インドの言葉で「シミ、サビ」を意味するkalankaと「艶」を意味するchayaに由来するとの説もあります。

非常に有名なグループであり、特定の魅力的な属、種、栽培種で有名になっています。

栽培に関しては比較的簡単な種が多く、増えやすいため初心者にもオススメできます。ただ寒さに弱い性質があるので、冬の休眠期には5度以下にならないよう管理に注意が必要です。休眠期は断水して管理します。

いずれの季節も日当たりの良い場所で管理し、長雨に当てないようにしましょう。

デザートローズ(ルキア・紅唐印)の基本説明

デザートローズは、自然界では厳しい気温にさらされることもあり、長い年月をかけて適応し、生き延びてきました。

多肉植物であることに加え、直立した葉が太陽に向かって上向きになることで、日光にさらされる面積を最小限に抑え、植物の保湿性を高めています。また、葉の色が淡いため、熱の影響を軽減する効果もあります。

葉や花序についた白い粉は、太陽の光を反射させ、植物を涼しくする効果があります。  暑い日に黒ではなく白のTシャツを着るようなものです。

デザートローズはアフリカ南部の他のカランコエ属の種と同様に、大きな丸い肉厚の葉を基部にロゼットを形成し、灰色がかったクリーム色で縁が赤くなります。

大きく成長すると約0.8~1.3mになり、葉は直立し、上向きに密に並びます。花は白っぽく、裂片は反り返り、通常、夏の生育期の終わり頃から咲き乱れ、花は甘い香りがします。開花は長期間続き、やがて株全体が枯れてしまうこともあります。

デザートローズの育て方

カランコエ属は夏型に分類されますが、春から秋かけて成長します。反対に冬の寒さには弱いので冬には温室や簡易フレームで温度を保ちましょう。

デザートローズは水はけのよい岩場が原産地であり、同じように水はけのよい土と直射日光の当たる場所を好んで生育します。多肉植物の多年草なので、日当たりのよいドライガーデンではあまり注意を払う必要はありません。一年草や宿根草の花壇に半永久的に植えることができます。

特に葉の縁が赤いのが魅力で、大量に植えると美しく映えて見えます。最高の色を出すには、日当たりと乾燥に注意する必要があります。

春の育て方

春から休眠期が明け、生育期に入ります。日当たりと風通しの良い雨除けのある屋外に置くようにしましょう。

水やりは、用土が乾いたら鉢底から水が出てくるくらいたっぷり水をあげます。梅雨時期など雨が多いときは控えめでも大丈夫です。肥料は薄めの液体肥料を1月に1回程度あげるようにします。

植え替えにも最適な季節です。株分け・葉挿し・挿し芽など様々な方法で増やすことに挑戦することも可能です。

夏の育て方

夏も引き続き生育期ですが、真夏に関しては乾かし気味に育てます。水を控えるタイミングで肥料も控えめにすることがポイントです。置き場所に関しては、風通しの良い屋外に置いて育てるようにしましょう。

秋の育て方

秋は春と同じように生育期。考え方としては春と同じと考えて問題ありません。冬に向けて休眠期へ入るので、冬の置き場所にする予定の温室や簡易フレームに移動し、環境に慣らします。

冬の育て方

冬は休眠期へと入ります。休眠期は日当たりの良い温室や簡易フレームに入れ、5度を下回らない環境にて育てます。

水やりは少しずつ減らし、真冬には断水します。

軽い霜から中程度の霜には耐えることができますが、厳しい霜が降りると葉や葉先が焼けてしまいます。

デザートローズの増やし方

デザートローズは、株分け、葉挿し、種蒔きなどの方法で増やすことができます。

花を咲かせた後、枯れかかった母株の根元にできる小さな小花を摘み取るか、葉挿しで増やすのが手っ取り早い方法です。

株分け方法

母株の根元に小さな子株が見えてきたら、丁寧に引っ張りながら取り外してください。外した子株は約2日間置いて乾燥させてから、乾燥した水はけのよい土に植え、水は控えめに管理します。

葉のロゼットに水が溜まるのは、植物の腐敗につながるので、避けましょう。

刺し方法

葉挿し方法としては、粗い川砂の上で発根させることができます。粗い川砂を詰めたトレイに、風通しがよく40%程度の日陰に置いてください。

通常、挿し木をしてから数日後に発根が起こります。挿し木は、庭に植えられる大きさになるまで、特に根が出た後は湿らせておくことが必要です。 

種蒔き方法

自生地でのルキアの受粉は、日中に花を見に来るアリやハチなどの飛翔昆虫が担っています。受粉した花は、種ができ、長い間植物に残り乾燥し、非常に小さな埃のような種子が風に乗って飛散します。

種蒔き方法としては、薄茶色で非常に細かい種子を細かい砂の培地に蒔きます。上から水やりをするのではなく、種が流れないように鉢の下から、土に水がしみこませ、鉢を取り出して水を切り、発芽を待ちます。

発芽後、苗が菌類の病気にかかって急速に枯れることが多いので、種子は必ず発芽前殺菌剤で処理しましょう。

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