多肉植物【ハオルチア・瑠璃殿】の特徴を紹介。

カクタス+カチタス

こんにちはーカクタスぽよです!今回は硬葉系ハオルチアの代表種である瑠璃殿の紹介をします。

瑠璃殿とは?

ハオルチア 瑠璃殿【Haworthiopsis limifolia(Haworthia limifolia)

ツルボラン亜科 ハオルチオプシス属

原産地: 南アフリカ

瑠璃殿の基本説明

瑠璃殿の属名であるHaworthiopsisは「Haworthia属のような」という意味で、これらの種がHaworthia属と外観が似ていることと、これらの種が以前は後者の属に含まれていたことを暗示しており、語尾のopsisは「外観」(ギリシャ語)の意味をもちます。これまでHaworthia属のHexangularis亜属に分類されていた種を収容するために、2013年に設立されました。

Haworthiopsis属は、多肉植物の小さなロゼットの葉が特徴で、一般にハオルチア属の種よりも表皮が厚く、硬く丈夫です。

リミフォリア(limifolia)とは「ヤスリのような葉」という意味で、硬くてざらざらした畝のある葉のことです。この名称は、「削る、研ぐ」という意味の動詞limesと、「葉」を意味する名詞foliaという2つのラテン語からなるものです。

瑠璃殿は、単生または群生で成長する、小型でコンパクトなロゼット状の葉を持つ多肉植物です。

葉は淡緑色から濃緑色で、長さ30-100mm、幅20-40mm、厚さ6mm程度の大きさです。ロゼットには12〜30枚の幅広の三角形の葉がつき、風車のような形が特徴的で、若い葉は直立し、成熟した葉は広がっていきます。

春先から初夏にかけて、ロゼットの中心から、長さ200mmほど伸びた細い茎に、白からピンク色をした筒状の花を咲かせます。

薬用植物としての瑠璃殿

瑠璃殿は、伝統医学において非常に人気があり、重要な植物です。

葉・根・全草が、不妊症、ただれ、咳、肌荒れ、日焼け、火傷、胃腸障害などへの生薬として使用されます。

研究によると、瑠璃殿の植物エキスには、抗菌、抗真菌、抗炎症、抗酸化、創傷治癒、血液凝固を示す化合物が含まれていることが分かっています。

代替種が存在し、治療者や商人によって栽培されているにもかかわらず、薬用植物の取引で非常に人気があり、野生個体の乱獲が進み、現在では絶滅危惧種に指定されています。

都市や産業の拡大による生息地の破壊、過放牧、外来侵入植物との競合なども、その他の理由としてあげることができます。

瑠璃殿の育て方

瑠璃殿は園芸でも人気の観葉植物で、庭植えや鉢植えで栽培されています。

半日陰で、アロエやユーフォルビアなどの大きな多肉植物の下や、ロックガーデンの岩の間に植えると、時間とともに塊になり、よく育ちます。直射日光に当ててしまうと、日焼けを引き起こし、葉が白や黄色に変色することがあります。

室内の鉢植えとして育てる場合は、常に直射日光が当たらないように注意し、一日を通して光がたくさん当たる位置に植物を置きます。

乾燥に強い植物で、霜が降りない乾燥した場所でも育ちますが、水のやり過ぎには弱いです。植物に水をやりすぎたり、土壌が水浸しになったりすると、減衰が起こるので注意が必要です。土壌のポイントとしては、水はけのよい砂質で、有機物を多く含むことが必要です。

春の育て方

春は生育期で開花期になります。 日当たりと風通しの良い雨除けのある屋外に置き、用土が乾いたらたっぷり水を与えます。植え替えや株分け、葉刺し、種まきに適した季節です。薄めの液体肥料を月に1回程度与えるのもいいです。

夏の育て方

夏にかけては半休眠期に入ります。風通しの良い雨除けのある屋外に置き、乾かしぎみに管理します。水やりは用土が乾いてから4日後くらいに、控えめに与え、タイミングとしては、朝か夕方の涼しい時間帯に行います。

秋の育て方

秋は春と同じく生育期に入ります。考え方は春と同じで問題ありません。

冬の育て方

冬は再び半休眠期に入ります。夏と同じく風通しの良い雨除けのある屋外に置き、乾かしぎみに管理します。水やりは用土が乾いてから4日後くらいです。

寒さにはある程度強いですが、霜にあてないように簡易フレームなどに入れ管理しましょう。

瑠璃殿の増やし方

瑠璃殿は、株分け、葉挿し、種蒔きなどの方法で増やすことができます。

自然界で瑠璃殿の小さな花は、長鼻のハエやハチによって受粉されます。

株分け方法

瑠璃殿は成長すると自然に小さな子株が出てきますが、この子株は春から夏にかけて、扱える大きさになったら取り外してください。

外した子株は、1~2日乾燥させた後、川砂とバークを混ぜた水はけのよい混合土に植えます。

種蒔き方法

瑠璃殿の種子はできるだけ早く播種する必要があります。さやが麦わら色になり、割れ始めたら種を取り出し、すぐに植え付けます。採取してから3週間後には、種子の生存率がかなり低下する可能性があります。

種子は水はけのよい土に蒔き、軽く覆土します。早く発芽させるには、湿度を確保し、種子を25℃程度に保つと良いです。

最初はかなりゆっくり成長し、種子は5〜10日ほどで発芽、約1ヵ月後、葉が出ます。

刺し方法

葉挿しで増やす場合は、茎から葉を軽くねじって主株から葉を取り外します。取り外した葉を数日間乾燥させてから、湿った砂に植え付けます。

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