多肉植物【キュリオ・三日月ネックレス(ラディカンス)】の特徴を紹介。

カクタス+カチタス

こんにちはーカクタスぽよです!今回はキュリオ・三日月ネックレス(ラディカンス)の紹介をします。

三日月ネックレス(ラディカンス)とは?

キュリオ 三日月ネックレス(ラディカンス)【 Curio radicans

キク亜科 キュリオ属

原産地: 南アフリカ

キュリオ属の基本説明

キュリオ属は1997年にP.V.ヒースによって命名されました。キュリオ属には約15種があり、以前はセネシオ属に属していましたが、細長い多肉質の葉を持ち、舌状小花がないことで区別されています。

『Curio』はラテン語の『curiosus』に由来しており、おそらくその「奇妙な」形態を指します。

三日月ネックレスの基本説明

三日月ネックレス(ラディカンス)は、ナミビアから東ケープまで広く分布している種で、通常は乾燥したカロイド草原全体にマット状のコロニーを形成します。通常、岩棚や茂みの下で成長しているのが見られます。

種名の radicans はラテン語で『根を張る』を意味し、茎に沿って根を張ることを指します。

三日月ネックレスは、土と結合する機能を持っているため、乾燥した地域では重要なグランドカバーとなり、また美しいハンギング・ポットプランツとしても楽しめる多用途の多肉植物です。 庭やバルコニーに美しいアクセントを加えます。

丸みを帯びた葉を持つことから「真珠の糸」と呼ばれているグリーンネックレス(緑の鈴)と近縁で、バナナ型の葉を持っています。細い匍匐性の茎はその全長に沿って根を張り、葉は紡錘形からバナナ型で、緑色で側面に半透明の帯があり、先端は爪のようになっています。明るい日光に当たると葉は赤くなります。

甘い香りのする花は通常単独で咲き、淡い藤色または白の両性花で構成されており、5つの裂片があります。これらの花は一年中見られますが、ピークは秋から冬です。小花は緑色の葉の苞葉に包まれ、その縁は朱色で、乾燥すると裂けて熟した果実が露出します。単粒子の果実には長い白毛があり、風による散布に役立ちます。

甘い香りの花には、アリを含むさまざまな昆虫が集まりやすいようです。

現地では、多肉質の葉は雄鹿やヤギが好んで食べますが、特にウサギが好んで食べます。さらに、これらの葉はサラダとして生で食べられることも報告されています。

南アフリカの植物のレッドリストによると、キュリオ・ラディカンスは一般的かつ広く普及している植物であり、絶滅の危機に瀕しておらず、最小懸念(LC)の保全状況にあります。

三日月ネックレスの育て方

この不思議な多肉植物は、浅い土壌でグランドカバーとして、またロックガーデンでもよく育ち、ベランダのハンギングポットとしても最適です。ですが、夏場の西日の強い日差しは避けてください。

成長が早く、簡単に定着する植物です。寒さや湿潤に長期間さらされることに強くありませんが、定着すれば極めて乾燥に強いです。乾燥に強いですが、土壌を長時間乾燥させてはいけません。ただし、水をやりすぎると植物が腐ってしまいます。

肥料は年に1回、夏にバランスのとれた水溶性肥料を薄めて与え、土壌の栄養素を補充します。

キュリオはあまり害虫には悩まされませんが、カイガラムシやコナカイガラムシの影響を受ける可能性があります。

春の育て方

春は生育期になります。 日当たりと風通しの良い屋外に置き、用土が乾いたらたっぷり水を与えます。

肥料に関しては、元肥があれば必要ありません。与えていない場合は、薄めた液肥を月に1回程度与えるのもいいです。

種蒔きや、植え替えなど手直しをするには、最も適した季節となります。

夏の育て方

真夏は半休眠期ですが、それ以外の時期は開花期でもあります。蒸れないように風通しを1番に考え、半日陰の、雨の当たらない場所で管理します。

秋の育て方

秋は春と同じく生育期です。考え方は春と同じで問題ありません。

冬の育て方

冬は生育緩慢から休眠期に入ります。

比較的寒さには強いですが、5度以下を下回らないような環境で管理しましょう。、月に1~2回程度軽く水やりを行います。

三日月ネックレスの増やし方

年間を通じて種子を採取し、水はけの良い砂質の土壌で発芽させます。苗木は一定の湿気のある暖かい温度を好みます。

挿し木から増やすこともできます。挿し木を粗めの用土に植えれば、数日で発根します。春先に、水はけのよい砂質の用土に植え替えます。夏場は、屋外の場合は半日陰で管理し、屋内の場合は明るい日陰で管理します。

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