こんにちはーカクタスぽよです!今回は巨大な花が特徴なスタペリア・王犀角(ギカンテア)の紹介をします。
王犀角(ギカンテア)とは?
スタペリア属の基本説明
スタペリア属は現在31種が認められています。その姿は、肉厚で4角形のビロード状の茎が短い毛に覆われ、一見すると葉がなく(葉は微小な鱗片になる)、透明な樹液を含んでいます。
近縁の大輪種としては、他に東ケープ州に分布するグランディフローラ、紫のベル型花をつける鐘楼閣(レーンデルツィアエ)、毛が多く葉がはっきりしており、茎上の角ばった脇腹に沿って白く見える高天閣があります。
スタペリアは花から腐った肉のような臭いがして、ハエが寄ってくるので、庭の適当な場所に植えることをお勧めします。しかし、大輪の花を咲かせるこの品種は、庭で大量に育てると良い景観になります。
王犀角(ギカンテア)の基本説明
ギガンテアという名前は、本種の花が巨大であることに由来し、同属の中では最も大きい花(最大40cm)を咲かせ、最も育てやすいスタペリアの一つです。
直立した多肉質の多年生茎で、高さは25cmほどに成長します。根元から強く分枝し広がり、非常に成長しやすく、増えやすい植物です。
茎は通常緑色だが、直射日光に当たると赤紫色になることがあります。
花は短い花柄の基部付近につき、1〜5個が順次展開します。花には強い不快な香りがあり、直径12〜40cmの大きな星型で、開いた受け皿のような形をしています。花弁は淡い黄色、黄色がかったクリーム色、またはビスケット色で、淡い紫色の毛に覆われ、内側には不規則で横長の深紅からマルーンレッドの隆起があり、ピンク色に見えます。
気候条件により一年を通して開花することもありますが、日本では主に5月~10月頃に開花します。花は腐敗臭が強く、受粉のための昆虫(主にハエ)を引き寄せます。それと共に、鳥やトカゲなどの爬虫類の餌を庭に呼び寄せることができ、環境にやさしいガーデニングができます。
王犀角(ギカンテア)の自生地での姿
本種は本来アフリカ南部に限定されており、アンゴラ、ボツワナ、レソト、マラウィ、モザンビーク、ナミビア、スワジランド、ザンビア、ジンバブエ、南アフリカに生息し、西、東、北ケープ、北西、フリーステート、クワズールーナタル、リンポポ、ムプマランガ、ハウテン州の各地域で見ることができます。
主に乾燥地帯を中心に、多様な場所に生息しています。また、標高325-100mにある砂地からローム質の土壌で、潅木の日陰や岩盤の縁などでも見つけることができます。
王犀角(ギカンテア)の現地での役割
ギカンテアは多くの薬用および文化的(魔術的)な用途があり、伝統的にはヒステリーを治療するための催吐薬として使用されるほか、鎮痛作用や瀉下作用もあります。
また、焼いた植物の灰を傷口にすり込むことで、皮膚の打撲の痛みの治療にも利用されています。
茎を砕き、他の植物と混ぜてお守りにしたり、家族に振りかけたりして、来客の「汚染」から身を守ることや、伝統的に死に至る可能性のある毒物としても使用されています。
王犀角(ギカンテア)の育て方
ギカンテアは、南アフリカのどの地域でも非常に簡単に生育しています。
栽培する場合は、年間を通して直射日光に当てることで、開花を促します。また、暑い地域では、明るい半日陰でも育ちます。
土は、水はけのよい砂質で、洗浄した川砂、培養土、表土を同量ずつ混ぜ合わせ、pH6.5〜7.5にすることが理想的です。
水をやりすぎず、暖かい場所に置いておけば、スタペリアはうまく花を咲かせます。水が多すぎると根元から腐り、少なすぎると株が縮んで先端から枯れてしまいます。ですが、過剰に行うよりも、控えめに行う方がよいでしょう。鉢で栽培する場合は、下から水やりをします。
気温が低すぎたり(15℃以下)、湿度が高すぎたりすると、黒点病などのカビ病が発生しやすくなるので、暖かく乾燥した場所で育ててください。病気による茎の腐敗に気づいたら、すぐに患部を切り取って破棄することをお勧めします。
必要に応じて、生育が活発な時期に液体肥料を与えてください。
春の育て方
春から休眠期が明け、生育期に入ります。日当たりと風通しの良い雨除けのある屋外に置くようにしましょう。休眠期があけてからは、開花期に入ります。
水やりは、用土が乾いたらたっぷり水をあげ、肥料は薄めの肥料を1ヶ月に1回程度与えます。
植え替えにも最適な季節です。
夏の育て方
ギカンテアは夏型種であるため、夏も引き続き生育期です。
春と同じような考えで問題ありません。
秋の育て方
秋も春と同じように育てましょう。
冬の育て方
冬に向けて休眠期に移行していきます。
徐々に水やりを減らし、気温が10度以下になったら断水します。
春に向け、気温が暖かく安定してくるタイミングに合わせ、水やりを再開します。
王犀角(ギカンテア)の増やし方
受粉に成功した花からは、通常一対の卵胞が発生し、長さ30cm、直径2.5cm程度に成長します。
この卵胞の中には、多数の種子が入っており、それぞれの種子にはふわふわとした白い毛があります。種子は果実がはじけるときに乾燥しながら膨張し、ふわふわとした毛を持つ軽い種子は、風による飛散に適応しています。
しかし、ほとんどの種は自然条件下では比較的短命です。
刺し木方法
すでに根が張っている幹は、大きな株から取ってそのまま植え付けることができます。
清潔で鋭利なナイフで株から切り取り、4~5日置いて切り口を自然乾燥させた後、水はけのよい砂質の用土に植え付けます。
切り口が腐らないように3~4週間水やりをせず、根が張ってきたら、控えめに水やりを始めます。
種蒔き方法
種による繁殖は簡単です。水はけのよい砂質の用土に種を蒔き、21℃位で管理すると1週間以内に発芽します。
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