こんにちはーカクタスぽよです!今日はどこでも元気なアメリカーナの紹介をします。
アガベとは?
アガベという名は、ギリシャ語で「立派な」という意味のagauosに由来し、アガベのほとんどの種が作り出す大きな花をさしていると推測できます。
アメリカーナとは?
アメリカーナの基本説明
アメリカーナは、メキシコとアメリカ南部の一部地域が原産で、観賞用植物として人気の高い植物です。種名のamericanaは、「アメリカの」という意味で、アメリカ原産であることを表しています。広く栽培された結果、世界の多くの地域で帰化しています。
『アメリカのアロエ』と呼ばれることが多いですが、南アフリカに多く自生するアロエ属の植物とは全く関係がありません。
吸水性の常緑単葉多年草で、非常に大きな多肉質の葉がロゼット状に並び、高さは2mに達することもあります。葉は長い剣状で灰緑色をしており、蝋のようなもので覆われています。 葉縁はほぼ直線状から波状に広がり、クリーム色で、長さ10mm、幅10〜40mmの様々な歯があり、葉の先端には長さ20-60 mmの暗褐色の鋭い円錐形か亜形状の棘があります。
単子葉植物で、1本の直立した花序を作るのに必要な養分を、何年も葉の中に蓄えておきます。花序の高さは9mほどで、基部のロゼット葉の中心から展開し、ほぼ中央から上に向かって枝分かれし、漏斗状の緑黄色花をパニクル状に咲かせます。
花が咲くまで何年も生きますが、花が咲いたら枯れてしまいます。成長が遅く、気候条件によって異なりますが、開花まで10年から25年かかると言われています。
果実の莢は大きく長方形で、先端は小さく尖っており、成熟すると果実が割れ、長さ6〜8mmの光沢のある黒い種子を放出します。主に晩春から初夏に開花します。
アメリカーナの育て方
自然分布域と帰化した場所の両方で、古い居住地の周辺、むき出しの砂地、水路の土手、道端など、様々な場所に生育しているのが見られます。基本的には乾燥に強く、日当たりと水はけのよい土壌を好みます。
春の育て方
春は生育期になります。 日当たりと風通しの良い雨除けのある屋外に置き、用土が乾いたらたっぷり水を与えます。肥料は元肥があえば必要ありません。植え替えや株分けなどに適した季節です。
夏の育て方
夏型に分類され、夏も生育しますが、日本のような過湿気味の夏は苦手です。少し乾燥気味に水やりを行い、風通しをよくし、蒸れないように注意します。基本的に手をかけすぎず管理しましょう。
秋の育て方
秋も春と同様の生育期ですので、春と同じように管理します。
冬の育て方
冬になるにつれて、休眠期に入っていきます。寒さには比較的強い種ですが、霜にあてないよう注意し、5度以下になるようなら簡易フレームなどで保温します。水やりは頻度を減らし、1月に1度程度、軽く行います。
アメリカーナの増やし方
アメリカーナの自生地での受粉方法としては、鳥、コウモリ、昆虫が訪れ、受粉している可能性が高いです。受粉してできた種子は、主に風によって飛散します。しかしアガベの種子繁殖は、花が咲き、種子ができるまでに何年もかかるため、一般的な方法ではありません。
種蒔き方法
アメリカーナだけでなく、アガベの種はとても簡単に育てられます。種子は採取してすぐに播種できるので、新鮮なうちに播種します。基本的に、種子の発芽には3カ月ほどかかるが、暖かい季節になると、種をまいてから数日で苗が出ることもあります。日当たりのよい場所に育苗トレイを置き育てます。水はけのよい用土を入れたポットで苗を育て、十分に根を張り、高さが20cm程になったら、育てたい場所に直接植えることができるようになります。
植え替え後の数週間は、用土を湿らせる程度にし、乾いてから再び水を与えるようにします。液肥を与える場合は、成長期のみに与えます。
株分け方法
アメリカーナは親株の株元に子株を生成し、最終的に、花を咲かせて枯れた親株に取って代わり、子株が成長します。これらの子株は、切り離し、砂壌土と水はけのよい土の混合用土に鉢上げし、最小限の水やりを行うだけで簡単に育てることができます。鉢に植えてすぐは、温室で保温し、株がしっかり育ったら日光に当てます。
アメリカーナは乾燥に強いが、夏の成長期には水やりによく反応し成長します。しかし、根腐れを防ぐために、鉢の中が乾燥してから水やりを行うことが大切です。一度しっかり根を張ると、放置してもよく育ちます。
アメリカーナの活用方法
アメリカーナには多くの用途があります。観賞用、飼料用、薬用、農業用など様々な場面で利用されています。中でも、葉と根が最も利用される部分です。
観賞用
アメリカーナは観賞用としてほぼ全世界で栽培されている植物です。常緑植物であるアメリカーナは、砂漠をテーマにした庭園や水をテーマにする庭園のアクセント植物としてよく使われます。
鉢植えでは開花しませんが、屋内外を問わず、鉢植えにも適しています。アメリカーナのトゲは、人間やペットが怪我をしないように、室内で栽培する場合は切り落とすことが多いです。
飼料用
南アフリカでは飼料用作物として栽培されています。ただし、牛などの家畜に傷がつくのを防ぐために、与える前に葉の角やトゲを取り除く必要があります。
薬用
アメリカーナの葉汁は、抗炎症作用、抗菌作用、抗真菌作用があることが知られていますが、痛みを伴う皮膚反応を起こすことも知られています。葉と根の煎じ薬は、様々な病気の治療に伝統的に使用されています。また、葉や根のエキスは石鹸の原料にもなります。
農業用
アメリカーナは密度が高く入り込めないため、野生動物が農作物や家畜に近づかないようにするための生きた生け垣として植えられることが多いです。また、長い花序の茎は、小屋の屋根の支柱やフェンスに利用されます。
コメント