こんにちはーカクタスぽよです!今回は日本で1番よく目にする、アロエ・キダチアロエの紹介をします。
キダチアロエとは?
アロエの基本説明
アロエという名前はギリシャ語の『alsos』に由来し、この植物の葉から出る苦い汁を指しています。そして、アラビア語の『alloeh』やヘブライ語の『allal』(いずれも苦いという意味)の語源になっていると思われます。
ラテン語の『arborescens』は樹木を形成する、樹木に似ているという意味です。しかし、アロエは実際には樹木状ではないので、少し誤解がありますが、もともとは茎を形成する習性を指してこの名前が付けられたと言われています。
キダチアロエの基本説明
キダチアロエは、アフリカ南部に自生する約130種のアロエのうちの1種です。 主に東部の夏季降雨地帯に分布しています。
アロエの中では3番目に分布が広く、ケープ半島から東海岸を経て、クワズール・ナタール州、ムプマランガ州、リンポポ州、さらに北はモザンビーク、ジンバブエ、マラウイにまで分布しています。
海面から山の頂上まで生育する数少ないアロエの一つで、多くの生息地に適応していますが、通常は山地で、露出した尾根や岩場を好んで生息しています。また、鬱蒼とした茂みの中にも生息しています。
おそらく世界で最も広く栽培されているアロエで、世界の多くの都市の庭で栽培されているのを見ることができます。
キダチアロエは、大きな美しい花、魅力的な葉、装飾的な形、そして育てやすさなど、庭の資産として価値があります。また、土着の癒し系植物でハーブガーデンを構成したい人にとっても必需品です。高さ2~3mの多毛の低木で、灰緑色の葉が魅力的なロゼットに配列されており、葉の縁には、目立つ淡い色の歯があります。
冬の寒い時期に色とりどりの大きな花穂をたくさんつけ、殺風景な冬の庭を鮮やかに彩ります。濃いオレンジ色が一般的ですが、純黄色のものや、赤に近い濃いオレンジ色と黄色の2色使いの珍しいものもあります。
他のアロエと同様、花は蜜を出し、鳥や蜂などを引き寄せます。
キダチアロエの様々な姿
南アフリカの多くの地域でキダチアロエは、家畜小屋の周りに生きた柵として植えられています。
アロエが残っているため、廃墟となってから何年も経った今でも、古い家畜小屋の位置がわかることがよくあります。
現地のズールー族の人々は、この植物の葉を乾燥させ、叩いて粉末にしたものを、嵐から身を守るために使っています。また、葉の煎じ薬は出産時や病気の子牛の治療にも使われます。他では、腹痛に使われたり、鶏の病気予防に与えられたりしています。
日本を含む東洋では、火傷や擦り傷の応急処置に便利なアロエとして、家庭菜園で栽培されています。
欧米で注目されるようになったのは、広島の被爆者火傷の治療に使われたのがきっかけです。
それ以来、葉のエキスは広く研究され、創傷治癒、抗菌、抗潰瘍、抗炎症、抗発癌、血糖降下などの効果が発見されました。
また、葉には瀉下作用(下剤作用)があることが分かっており、葉の樹液はX線による火傷を和らげるという報告もあります。
キダチアロエの育て方
キダチアロエは非常に育てやすく、やりがいのある植物で、多くの国で人気のある園芸植物です。
日当たりと水はけのよい、堆肥を多く含む土壌を好み、生育が早く、一度定着すれば乾燥や放置にも耐えます。主に観賞用やアクセント植物として栽培されますが、優秀で侵入を許さない生け垣植物でもあります。
中程度の霜には耐えることができますが、厳しい霜には弱いです。
春の育て方
春は生育期になります。 日当たりと風通しの良い屋外に置き、用土が乾いたらたっぷり水を与えます。長雨にあてないようにだけ注意しましょう。
肥料に関しては、元肥があれば必要ありません。与えていない場合は、薄めた液肥を月に1回程度与えるのもいいです。
タネ蒔きや、植え替えなど手直しをするには、最も適した季節となります。
夏の育て方
キダチアロエは、夏の暑さにも強いため、春と同じ管理方法で育てることが可能です。ただ春と同様に、長雨に当てて蒸れさすことのないようにだけ注意します。
秋の育て方
秋は春と同じく生育期です。考え方は春と同じで問題ありません。
冬の育て方
冬は生育緩慢になりますが、開花期に入り、色とりどりの大きな花穂をたくさんつけ、殺風景な冬の庭を鮮やかに彩ります。
比較的寒さには強いため、厳寒地でない限り庭植えのまま、冬の間も管理することが可能です。
断水する必要はなく、温かい日を選び、月に1~2回程度水やりを行います。
キダチアロエの増やし方
キダチアロエは、切り取った枝や茎を傷口がふさがるまで1日ほど乾燥させ、水はけのよい土や砂に植えると簡単に増やすことができます。水をやりすぎると腐敗することがあるので、水をやりすぎないことが大切です。
特定の場所に根を張ってからは移植する必要がなく、庭の定位置に直接置くことができます。
また、春に種をまいて育てることもできます。種子は3~4週間で発芽しますが、霜などから保護する必要があります。
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