多肉植物【アデニア・スピノーサ】の特徴を紹介。

カクタス+カチタス

こんにちはーカクタスぽよです!今回は小さなバオバブ?アデニア・スピノーサの紹介をします。

スピノーサとは?

アデニア スピノーサ【Adenia spinosa

トケイソウ亜科 アデニア属

原産地: 南アフリカ

アデニア属の基本説明

属名であるアデニアの由来には2つの説があります。

1つは、特定の種の葉柄や葉にある腺(ギリシャ語でアデン)にちなんで名付けられたという説と、もう1つは、発見されたイエメンの都市の名前に由来している説があります。

スピノーサの基本説明

スピノーサは「トゲがある」という意味で、枝にあまりとがっていないトゲがあり、それが蔓の役割も果たすことを指しています。

南アフリカの北部、リンポポ州、ボツワナ、ジンバブエに分布しており、気候条件は乾燥し高温になることが多く、通常、とても乾燥した砂質土壌や岩の間、部分的に日陰がある場所で発生します。まばらな草、低木、ハーブ、球根植物や地生植物で支配された低木林の植物群にも生育しています。

成長すると、直径1.5mにもなる不規則な形の肉厚の球根状の茎から、細い枝がねじれたように出て、高さ2.5mにもまで伸ばす低木です。

葉は互生し、広く卵形で、葉脈が目立ち、上は灰緑色、下は淡い。 縁は滑らかで粗くはないが、裂け目があります。

現地では6月から8月下旬まで続く冬の乾燥した季節に葉を落とします。植物の枝に見える蔓は、花序や若い棘が変化したもので、枝が他の低木を乗り越え、木になるための蔓として機能することもあります。

花はクリーム色よりの黄色で、雌雄の花は別々の株の、葉茎と茎の間の上角に生え、雄花は通常雌花より密に集まっています。

果実は卵形のカプセルで、3つに分かれ、熟すと緑から黄色に変化します。現地での開花期は晩冬から真夏(7月~1月)。

スピノーサの自生地での姿

スピノーサの通称である「Tshivhuyu-dumbu」は、茎の形がバオバブの幹を小さくしたような「小さなバオバブの木」という意味の「ツシフユ」と、茎の形が人間の大きな胃のような「大きな胃」という意味の「ダンブ」からなる2つの言葉で構成されています。

南アフリカの隣国のジンバブエでは絶滅の危機に瀕しているとされ、南アフリカではリンポポ州にしか生息していないものの、絶滅の危機はありません。

非常に乾燥した環境に生息しているため、雨季に水を蓄えて乾季に使用する必要があります。そのため、茎に水を蓄え、長く乾燥する季節に利用できるようになっています。生き抜くためのもう一つの対応策としては、葉を落として蒸散や葉の孔から水が失われるのを避けています。

スピノーサの取り扱い注意点

スピノーサの樹液は口から摂取すると毒です。記録や公表はされていませんが、現地の人々は、弱い赤ちゃんを強くするために使用しています。植物の一部を混ぜた水で、顔や頭への接触を避け、弱った赤ちゃんや病気の赤ちゃんの首から下を洗うことで強くしようとしています。

スピノーサの育て方

スピノーサは非常に暑く乾燥した環境の酸性土壌を好みます。霜には耐えることができません。夏はよく水をやり、冬は乾燥させる必要があります。

水はけのよい酸性土壌で、日当たりから半日陰まで、風通しのよい場所が必要です。

春の育て方

春は成長期で開花期に入るので、積極的に育てる環境を整えましょう。

休眠期の断水状態から、春先に葉が出る兆しがあったら徐々に水やりを開始します。最終的には、用土が乾いたら鉢底から水が出てくるくらいたっぷり水をあげます。

日当たりと風通しの良い雨除けのある屋外に置き、薄めの液体肥料を1ヶ月に1回程度与えます。

植え替えや剪定、種蒔きにも適した季節です。

夏の育て方

夏も引き続き成長期です。

梅雨時期の雨は根腐れを起こさないよう注意します。

秋の育て方

秋も引き続き生育期ですが、冬に向けて休眠期に入ります。

落葉と共に、徐々に水やりの回数を減らし、休眠期の断水に向けて準備をします。

冬の育て方

冬は休眠期に入ります。

休眠期の間は土を乾燥を保つ必要があります。霜がおりるような環境に置かないよう、注意が必要です。可能なら室内の窓辺に入れ、管理しましょう。

スピノーサの増やし方

スピノーサは、種子と挿し木の両方から育てることができます。種子から育てた場合は太い茎など、アデニアの特徴がでますが、挿し木で育てた場合は太い茎が形成されることはありません。

挿し木方法

挿し木の長さは指1本から鉛筆1本程度で、若いものや新鮮なものほど発根の可能性が高くなります。

収穫した挿し木は、腐敗を避けるため、健康で切り口がきれいであることを確認することが大切です。

挿し木は、発根ホルモン剤を塗布し、パーライトなどを混ぜた、保水性が高く、水はけのよい、軽くて不活性な発根用培地に挿します。発根したら、鉢植えにして成育させることができます。

種蒔き方法

春から初夏にかけて種を蒔きます。粗い砂や砂利を混ぜた多肉植物用の育苗用土に蒔くと発芽率が上がります。

しかし、種から育てる場合の成長は非常に遅いので、定着したり、望ましい大きさになるまでに何年もかかることがあります。

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